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慢性骨髄性白血病の治療薬を効きにくくするたんぱく質を、金沢大がん研究所(金沢市)が突き止めた。このたんぱく質の働きを抑制することができれば、治療薬の効果を向上させ、再発防止に役立つとしている。4日付の英科学誌ネイチャーに発表した。 慢性骨髄性白血病は、遺伝子の異常によって血液内にがん細胞(白血病細胞)が増える病気で、毎年10万人に1人程度発症するとされる。グリベックなどの薬剤が治療の主流だが、白血病細胞のもととなるがん幹細胞が治療後も生き残り、再発するケースが少なくない。 同研究所は、幹細胞内で「FOXO」というたんぱく質の働きが活発になると、薬剤への抵抗力を持つことを発見。FOXOを持たない白血病のマウスにグリベックを投与したところ、FOXOを持つ普通のマウスよりも生存率が2倍ほど高かった。 同研究所の平尾敦教授は「白血病は再発防止が課題だった。人のがん細胞でも同じ結果を確認しており、ほとんどの患者に適応できるだろう」と話す。今後、FOXOの働きを抑制させる薬の開発が望まれるとしている。 【関連ニュース】 ・ 〔写真特集〕ミクロの世界 ・ 遺伝子型で製剤投与立証=カルテない女性和解、肝炎訴訟 ・ 試験管内で「体内時計」=細胞分化で発生 ・ 代替不可能な遺伝子にも代役=iPS細胞作製法、マウスで成功 ・ 水に混ぜるだけで高強度素材=高分子化合物を開発 ・ 福岡県町村会、遠い透明化…会長逮捕後も非公開(読売新聞) ・ 夫婦別姓、結婚後の変更可能に=法務省が検討−民法改正案(時事通信) ・ 米人道支援に医療チーム派遣=「友愛ボート」実施へ−防衛省(時事通信) ・ 小沢氏進退発言「やっと言った」=自民参院幹事長(時事通信) ・ 国民の納得なければ「小沢氏はけじめを」…枝野氏(読売新聞)
by wxmw3pjkwb
| 2010-02-08 07:09
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